TITAN FXのブレード口座は、スプレッドの狭さが魅力的な取引口座です。
同社が提供する「スタンダード口座」では米ドル/日本円の平均スプレッドが1.3pipsであるのに対して、今回解説するブレード口座は平均スプレッドが0.3pipsと1pipsも狭くなっています。
ブレード口座では取引の片道ごとに手数料が発生します。しかしトータルコストはスタンダード口座よりも安く、中級者の方から上級者までオススメできる口座です。
今回の記事では、TITAN FXのブレード口座に関して解説していきます。口座開設で迷った際にはぜひ参考にしてください。
【TITAN FX】ブレード口座の概要
ブレード口座の特徴をまとめると下記のようになります。
【TITAN FX】ブレード口座の注文はECN方式
ブレード口座ではNDD方式(No Dealing Desk)のなかでもECN方式(Electronic Communications Network)を採用しています。
注文の方式にはDD方式(Dealing Desk)とNDD方式があり、国内FX業者はDD方式を採用している場合が多く、トレーダーは業者との為替売買になります。
一方の海外FX業者は「NDD方式」を採用している場合が多く、業者は注文を仲介するだけで直接的な売買はインターバンクと呼ばれる為替市場にて行われるのです。
また同じNDD方式でもさらに「STP方式」と「ECN方式」に分かれています。
STP方式の場合、トレーダーの注文が業者を一旦経由してLP(Liquidity Provider)が提供するレートで取引を行うのに対して、ECN方式の場合、トレーダーの注文が業者を経由せずに直接市場へ流れ、市場の中で売買が成立します。
このような注文の流れになっているためECN方式には2点のメリットがあります。
1.取引の際に業者が仲介しないので透明性が高い
ENC方式ではオーダーの際に業者を経由せずに市場で売買が成立するため、透明性が高く想定したレートでの注文で約定する確率が高いです。
STP方式もNDD方式なのでDD方式の業者より透明性は高いのですが、注文の際に業者を経由するので、どのLPが提供するレートと結び付けられているかまではわかりません。
2.狭いスプレッドでの取引が可能
STP方式では、トレーダーの要求する売買に対して、FX業者がLPの提供するレートと結びつけ取引を成立させます。STP方式ではそこに業者の利益分としてスプレッドを上乗せしているので、ECN方式と比較してスプレッドが広くなります。
反対にECN方式ではトレーダーの注文が業者の仲介なしに市場へ流れ、市場の中で希望の売値と希望の買値が一致した場合に売買が成立するため、狭いスプレッドでの取引が可能です。
ただし注意点として、ブレード口座ではスプレッドが狭い代わりに売買の片道ごとに手数料が発生します。
どのような取引を行うかによりますが、ほとんどの場合トータルコストは「ECN方式」方が安くなります。したがって自分がどのような取引を行う予定なのか検討し、最適な口座を選ぶようにしましょう。
【TITAN FX】ブレード口座の取引単位・手数料
ブレード口座の取引単位や量、手数料についてご紹介いたします。
1Lot単位は10万通貨
ブレード口座の1Lot単位は10万通貨と設定されています。また、最大保有ポジションは200までです。
最小・最大取引量
ブレード口座での最大取引量は100Lot(1000万通貨)、最小取引量は0.01Lot(1000通貨)と定められています。
最小取引量である0.01Lotなら必要証拠金はわずか220円で取引可能です。
また日本でも人気の高いXMでは、最大Lot数は50Lotの500万通貨までですが、ブレード口座ではさらに大きな取引を行えます。
たとえば最大取引量である100Lotをドル/円で行うとし、1ドルが110円ならば最大で約11億円相当の取引を行うことが可能です。
ただし、Lot数の多い取引を行うほど1pipsの変動による損益額も高くハイリスクであるため、初心者は取引量に注意しながらトレードする必要があります。
片道3.5ドルの取引手数料
ブレード口座での取引は取引額の大小にかかわらず、売買のたびに取引手数料が、片道3.5USDが発生します。
ポジションを保有してから決済を行うまでの一連の売買で、1Lot辺り合計7USDが取引手数料としてかかる計算で、この金額は他の海外FX業者の中でも比較的安い設定の手数料です。
ブレード口座ではスプレッドの他にこの取引手数料を損益計算に加える必要があり、損益の金額に関わらずかかるコストであるため、決済時の損益が取引手数料を下回ると損失を出してしまいます。
このため取引手数料を十分に考慮したトレードを行なってください。
【TITAN FX】ブレード口座の平均スプレッド
ブレード口座の57通貨ペアの平均スプレッドは以下の通りとなります。
出典:https://titanfx.com/ja/trading-instruments/trade-forex
TITAN FXの公式サイトで提示されているスプレッドは、取引量やタイミングによって変動しています。そのため上記のスプレッドについては固定されていないので、あくまで平均値として参考にしてください。
スプレッドが広くなるタイミングはある程度わかっており、重要な経済指標が発表された時や平日の朝が多いです。
また週明けの取引が再開されるタイミングで週末との為替相場に乖離が生じる、いわゆる「窓開け」が起きて市場が荒れる可能性もあり、スプレッドが広くなる傾向にあります。
TITAN FX ブレード口座の実測スプレッド(当サイト計測)
次にブレード口座の「実測平均スプレッド」について確認してみましょう。実測スプレッドとは当サイトが独自にTITAN FX ブレード口座のスプレッドを計測したものです。
計測方法については「スプレッド実測方法」をご覧ください。
今回調査したのは、USD/JPY、EUR/USD、EUR/JPY、GBP/JPY、GBP/USD、AUD/USDの6通貨ペアです。順番に実測スプレッドを確認していきましょう。
USD/JPY
まずはドル円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.39pips」になります。
EUR/USD
続いてユーロドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.34pips」になります。
EUR/JPY
ユーロ円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.70pips」になります。
GBP/JPY
ポンド円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「1.55pips」になります。
GBP/USD
ポンドドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.98pips」になります。
AUD/USD
豪ドル米ドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.58pips」になります。
【TITAN FX】ブレード口座の取扱商品
ブレード口座で取り扱いがある商品は下記の通りです。
1.通貨ペア57種類
取引可能な通貨ペアは平均スプレッド一覧にある57種類です。
2.エネルギー
取引可能なのはWTI原油(XTI/USD)、ブレント原油(XBR/USD)、それぞれのインデックスを加えた4種類です。
FXとは違い取引可能な時間が限られており、いずれも最大500倍のレバレッジをかけて取引を行うことが可能です。
3.貴金属
金(XAU/USD、XAU/EUR)、銀(XAG/USD、XAG/EUR)、プラチナ(XPT/USD) 、パラジウム(XPD/USD)の取引ができます。こちらも最大で500倍のレバレッジをかけられます。
4.株価指数CFD
ブレード口座では代表的なJPN225を含む9種類の取引が可能です。
具体的には、
・France 40 Index(FRA40)
・EU Stocks 50 Index(EUSTX50)
・Nikkei225(JPN225)
・Germany 30 Index(GER30)
・Australian 200 Index(AUS200)
・US Wall Street 30 Index(US30)
・US Tech 100 Index(NAS100)
・US SPX 500 Index(US500)
・UK 100 Index(UK100)
を取引できます。
株価指数CFDも最大500倍のレバレッジが可能です。またTitan FXの株価指数CFDは、配当金調整の対象となります。
株価指数CFDの構成メンバーが株主配当を行っている場合に限り、該当の銘柄を保有しているトレーダーに配当金が付与されます。
ただしポジションによって配当金の調整は変化し、買いポジションを持っていれば配当金調整額を受け取れますが、売りポジションを保有している場合には配当金調整額を支払わなければいけないため、トレードの際に考慮してください。
また現在(2020年7月)GER30は配当金調整の対象外となっています。
【TITAN FX】ブレード口座の最低入金額
初回の最低入金額は200USD相当です。
スタンダード口座と同じ金額ですが、ECN口座の場合、500USDや1000USDの最低入金額を設定しているFX業者があるため、比較的低く設定されています。
【TITAN FX】ブレード口座に関するFAQ
TITAN FXのブレード口座に関してよくある質問についてご紹介いたします。
ブレード口座のスプレッドは狭いのですか?
ブレード口座ではECN方式を採用しており、スプレッドが低く抑えられています。
同社のスタンダード口座と比較した場合、主要通貨同士のスプレッドは下記の通りです。
もう1つブレード口座をもつことはできますか?
TITAN FXではブレード口座にかからわず、複数の口座をもつことが可能です。
口座開設時に本人確認書類や住所確認書類の提出が完了していれば、クライアントキャビネット内から「追加口座の開設」のボタンをクリックするだけで追加の口座を作成できます。
なお本人確認書類の提出がまだ済んでいない場合、追加口座開設前に提出を済ませてください。
別の口座に資金移動はできますか?
TITAN FXでは自身が保有する口座間で資金移動を行えます。
資金移動はクライアントキャビネット内の「入金・出金・資金移動」のボタンから「口座間資金移動」を選択して実行することが可能です。
法人口座は作れますか?
TITAN FXでは法人口座を作ることが可能です。
日本法人の場合、発行から3ヶ月以内の会社の登記簿謄本、会社名義の公共料金などの請求書、本人確認書類、住所確認書類が必要になります。
【TITAN FX】ブレード口座まとめ
TITAN FXのブレード口座は、狭いスプレッドや取引ごとに手数料がかかることから、FX初心者よりも上級者に支持される口座です。
FXに関する知識や経験があり、口座の特徴を理解していれば、低スプレッドを活かした取引ができます。
同社のスタンダード口座でFXの経験を積み、大きな取引を行うのにしたがって、今回紹介したブレード口座へ移行してみてはいかがでしょうか?