Tradeviewでは5種類の取引口座を開設できます。ILC口座はその中でも1番人気のある取引口座です。
Tradeviewは業界屈指の狭スプレッドを誇り、ILC口座はその中でも最もスプレッドが狭く、総合的な取引コストを抑えられます。
この記事ではILC口座の情報を徹底的に解説しますので、口座開設の際の参考にしてください。
【Tradeview】ILC口座の概要
ILC口座はTradeviewにおいて最も人気のある口座です。
その理由は「ECN方式」による高い約定力と低い取引コスト、多くのトレーダーが愛用しているプラットフォーム(メタトレーダー)を利用できることが挙げられます。
まずは「ILC口座」のスペックの概要をご確認ください。
【Tradeview】ILC口座の注文はECN方式
Tradeviewは口座によって「STP方式」と「ECN方式」の2つに注文方式が分かれます。ILC口座の注文方式は「ECN方式」となっています。
ECN方式とSTP方式はNDD(ノンディーリングデスク)方式の一種です。トレーダーの出した注文が業者を通さず市場に流れる仕組みになっています。
NDD方式とは反対のDD(ディーリングデスク)方式もあります。DD方式は国内業者が採用している注文方式です。一度注文を決済(呑む)方式で、この場合トレーダーは市場とは直接関係なく、完全に業者との取引になります。
DD方式によってトレーダーと業者間の取引では、トレーダーが勝てば業者が負け、業者が勝てばトレーダーが負ける利益相反の関係が成り立ちます。
しかし「NDD方式」ではトレーダーと業者の取引ではなく、トレーダーと市場の直接の取引となるため、トレーダーの利益と業者の利益が相反しません。
NDD方式では注文が直接インターバンク市場に通り、自動でマッチングされて約定するので、スリッページが発生する可能性はあるものの、リクオート(約定拒否)は発生することがない高い約定力を誇ります。
またTradeviewは50以上の金融機関とカバー提携を行っています。多くの海外のFX業者で提携している金融機関20~30を大きく超え、よりよい条件での取引が実現できるのです。
なおTradeviewでは、ECN方式をILC口座(MT4/MT5)とcTrader口座で採用しており、xLeverage口座とViking口座ではSTP方式が採用されています。
【Tradeview】ILC口座のスプレッドは業界最狭
ILC口座の注文方法は「ECN方式」なので、業者が取引レートに関与することはできませh。したがってスプレッドとして利益を乗せることはありません。
ILC口座における業者の利益は取引手数料であり、トレーダーが利益を出し、取引回数を増やすほど利益を獲得できるため、スプレッドを低く抑えることが可能です。
TradeviewのILC口座は業界最狭のスプレッド(0.0pips〜)を誇り、市場の状況によっては取引手数料のみでトレードできます。
ILC口座の取引手数料を実質のスプレッドに換算すると、USD/JPYでの取引の場合は約0.5pipsとなります。このpipsは同社の他口座(xLeverage口座やViking口座)よりも小さくなっており、最も低コストな口座です。
Tradeview ILC口座の実測スプレッド(当サイト計測)
次にILC口座の「実測平均スプレッド」について確認してみましょう。実測スプレッドとは当サイトが独自にTradeview ILC口座のスプレッドを計測したものです。
計測方法については「スプレッド実測方法」をご覧ください。
今回調査したのは、USD/JPY、EUR/USD、EUR/JPY、GBP/JPY、GBP/USD、AUD/USDの6通貨ペアです。順番に実測スプレッドを確認していきましょう。
USD/JPY
まずはドル円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.38pips」になります。
EUR/USD
続いてユーロドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.24pips」になります。
EUR/JPY
ユーロ円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.58pips」になります。
GBP/JPY
ポンド円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「1.09pips」になります。
GBP/USD
ポンドドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.67pips」になります。
AUD/USD
豪ドル米ドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.47pips」になります。
【Tradeview】プラットフォームはMT4/MT5
ILC口座の取引プラットフォームはメタトレーダー4(MT4)かメタトレーダー5(MT5)となります。
とくにMT4は世界トップのプラットフォームであり2005年のリリース後、15年経った今でも世界中のトレーダーに愛用されています。
理由として旧バージョンであるMT4はプログラム言語が簡易にできており、プログラミングの知識があれば、EA(エキスパートアドバイザー)での自動売買プログラムや、カスタムインディケーターのサードパーティツールを自作できるからです。
このため投資家やプログラマー、ベテラントレーダーが独自に開発した数多くのツールを利用できるメリットが大きく、いまだに人気が衰えません。
MT5は2010年にリリースされていますが、使用されているプログラミング言語が難しく簡単に自作ツールを開発できないデメリットがあります。
ただ早く滑らかに操作できる動作スピードや快適性、ロウソク足の種類の豊富さ、ユーザインターフェースの利便性はMT4より高く、開発元であるメタクオーテス社からのアップデートも頻繁に行われているため、今後の主流は徐々にMT5に移行していくのは間違いありません。
事実として現在メタクオーテス社の公式サイトから、MT5しかダウンロードできなくなっています。
快適な動作スピードや操作性が特徴のMT5か、多くのツールが使えるMT4か。それぞれの特徴を理解した上でトレードスタイルにあったプラットフォームを選んで使用しましょう。
【Tradeview】ILC口座のレバレッジは最大200倍
海外FX業者の特徴であるレバレッジ、ILC口座は最大200倍となります。
同社のLeverage口座と比較すると倍率は低いですが、国内FX業者のレバレッジは法律で最大25倍とされているので、国内に比べると大きな取引ができます。
もちろん為替相場の変動によって、大幅な損失を被り口座残高がマイナスになったときに業者がマイナス分の損失を補填してくれる「ゼロカットシステム」も採用されており、借金を負ってしまう追証のリスクはありません。
ただしTradeviewでは、証拠金維持率が100%以下になると、強制決済されるロスカット(マージンコールなし)が実行されます。
したがって世界的に重大な経済的ニュースが流れ、為替相場の急激な変動が無い限り「ゼロカットシステム」が適用されることはほとんどないでしょう。
海外FX業者の中では最大200倍のレバレッジは大きくないので、更に大きなレバレッジ取引がしたい場合は最大500倍のxLeverage口座、最大400倍のcTrader口座/Viking口座を利用しましょう。
【Tradeview】ILC口座の取引情報
ILC口座の取引において、可能な取引量やポジション、取引手数料に関する情報です。
最小・最大取引量
最小取引量は0.1Lotで最大取引量は75Lotとなります。
なおTradeviewでは10万通貨で1Lotなので、それぞれ最小は1万通貨、最大は750万通貨です。
最小Lot数が1万通貨であることと、レバレッジが最大200倍であるため、他のFX業者の提供する低スプレッド口座と比較すると必要証拠金は高くなる傾向にあります。
またICL口座は「最大750万通貨」と他のFX業者よりも取引量が大きいため、初心者よりも経験を積んだ中級者から上級者を対象としています。
最大保有ポジション
ILC口座では保有できる最大のポジション数は200です。
ILC口座は取引手数料あり
ILC口座はスプレッドが狭いかわりに取引手数料がかかります。
取引手数料は片道2.5ドルかかるため、発注と決済をそれぞれ実行した往復取引で5ドルです。
これをスプレッドに換算してもUSD/JPYで0.5pipsと極小なので、取引コストは同社の提供するxLeverage口座(平均2.0pips)、Viking口座(平均0.6pips+往復6ドル)に比べて安くなります。
【Tradeview】ILC口座の最低入金額
ILC口座の最低入金額は1000ドル(10万円)です。
TradeviewではxLeverage口座のみ最低入金額が100ドル(1万円)です。他のcTrader口座やViking口座もILC口座と同じく1000ドルに設定されています。
ECN方式の口座はすべて1000ドルになので、ECN方式を気軽に試してみるのは難しいかもしれませんが、資金を本格的に運用するなら取引コストが安いのは必須の条件であり、ILC口座は候補に当てはまります。
【Tradeview】ILC口座に関するFAQ
ILC口座に関するFAQです。
多くの方が気になるであろう質問を集めました。
ILC口座はスキャルピングに適していますか?
はい。ILC口座はTradeviewの提供する中でもスキャルピングに適した口座の一つです。
短期間で売買を繰り返し、少しの値動きを狙って利益を出すスキャルピング手法では、取引コストが高いと利益が出にくくなります。
ILC口座は多くの海外FX業者の中でトップクラスに取引コストが小さく、Tradeviewの中でも最も取引コストが低い口座です。
更にILC口座では高い約定力を誇り、スムーズに売買できるのもスキャルピングに適した条件である理由です。
ETFの取引ができるというのは本当ですか?
ILC口座では27種類のアメリカETFを取り扱っています。ETFとは上場投資信託のことで、その名の通り証券取引市場で売買ができる投資信託のことです。
ETFは目安となる指数(ベンチマーク)に連動したインデックス運用であり、小額でも複数銘柄に分散投資ができるため、リスク管理しやすい特徴があります。
なおレバレッジも10倍までかけることが可能です。現在Tradeviewで取り扱いがあるのは下記の通りです。
・DIAMONDS TRUST ETF
・ISHARES BARCLAYS TIPS BOND
・ISHARES BRAZIL INDEX ETF
・ISHARES COHEN & STEERS RM INDEX FD
・ISHARES DOW JONES US REAL EST ETF
・ISHARES FTSE/XINHUA CHINA 25 ETF
・ISHARES MSCI EAFE INDEX ETF
・ISHARES MSCI EMG MARKETS ETF
・ISHARES MSCI KOKUSAI ETF
・ISHARES MSCI MEXICO
・ISHARES MSCI PAC X-JP ETF
・ISHARES NASDAQ BIOTECH ETF
・ISHARES S&P 500 ETF
・ISHARES S&P EUROPE 350 ETF
・ISHARES S&P GLOBAL 100 ETF
・ISHARES S&P GLOBAL ENRGY ETF
・ISHARES S&P GSCI COMMOD ETF
・ISHARES S&P SMALLCAP 600 ETF
・ISHARES SOUTH AFRICA INDEX ETF
・ISHARES SOUTH KOREA INDEX ETF
・ISHARES TAIWAN INDEX ETF
・POWERSHARES FTSE EX-JPN ETF
・POWERSHARES GLOBAL CLEAN ENRGY ETF
・POWERSHARES GLOBAL WATER ETF
・SPDR TRUST ETF
・VANGUARD SMALL-CAP ETF
・VANGUARD TOTAL STKMKT ETF
ボーナスはありますか?
ILC口座にボーナスはありません。Tradeviewではボーナスに資金を使用するよりも、トレーダーに還元する考えのもと運営されているからです。
取引コストを下げ、毎回の手数料の支払い額を往復5ドルと最低限にすることで、取引を行うほど総合的にトレーダーが支払うコストは下がります。したがって長期的にみれば、他社でボーナスを出している金額以上の恩恵を受けれるように設計されています。
MT4/MT5以外のプラットフォームを使うことはできますか?
ILC口座では「MT4」または「MT5」のどちらかを選んで利用することになります。
TradeviewではMT4/MT5以外にECN方式専用のcTrader、プロ仕様であるVikingのプラットフォームを使用することが可能で、利用したい場合にはそれぞれのプラットフォーム専用の口座を開設してください。
ただILC口座で使えるメタトレーダーは世界で最も利用されている取引プラットフォームです。他の海外FX業者でも多く採用されているため、他社との汎用性を考える場合にはメタトレーダーを使うメリットがあります。
会社が破綻した場合、資金は返ってきますか?
Tradeviewでは顧客から預かった資金を分別管理しており、会社が破綻した場合でも返還されます。
Tradeviewにおける資金の分別管理とは、トレーダーの資金を外部委託の資金管理機関にて管理することで、会社が破綻した場合でもトレーダーの資金が全額守られる仕組みを採用しています。
また別で35000ドルの信託保全もついており、Tradeviewと資金管理銀行の両方が破綻した場合でも、35000ドルまで資金は補償されるのです。
つまりTradeviewのみ破綻した場合は上限なしで全額補償、Tradeviewと資金管理銀行の両方が破綻した場合でも上限35000ドルの補償がついています。
Tradeviewは2018年よりトレーダーの資金をイギリスのロイズ銀行に預けており、ロイズ銀行はバークレイズ、HSBC、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドと並んでイギリス四大銀行と言われている銀行ですので、資金の管理先としても十分信用できます。
法人口座は作れますか?
Tradeviewでは法人口座を作れます。
法人口座の作成に際して法人確認書類、顔写真付きの本人確認書類、代表者の住所確認書類、法人の住所確認書類の4つが必要となります。
EAでの自動売買は禁止されていますか?
国内では禁止されているEAでの自動売買。しかしILC口座では禁止されておらず多くのトレーダーが使用しています。
サードパーティツールはMT4の方が豊富なので、EAでの自動売買がしてみたい場合はMT5よりも選択肢が多いMT4で開設することをオススメします。
【Tradeview】ILC口座まとめ
ILC口座は最も利用者が多い口座とあって、低い取引コストや高い約定力に加え、豊富な商品や世界水準のプラットフォームを搭載しており、高いスペックを誇っています。
最低入金額が1000ドルと大きく、開設のハードルは高いです。しかしECN方式での狭いスプレッドや高い約定力は取引を行う上でメリットが大きく魅力的であるため、本格的にFXをはじめたい方にはILC口座をオススメします。