AXIORYのナノ・スプレッド口座は、AXIORYが提供する2種類の口座で、スプレッドの狭さやcTraderが使えることを売りにした口座です。
ナノ・スプレッド口座は他の海外FX業者と比較して、スプレッドの狭さが特徴であり、トレードに慣れている上級者向けの口座となっています。
今回の記事では、ナノ・スプレッド口座の基本情報から特徴まで、さまざまな情報を詳細に解説していきます。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座の概要
AXIORYのナノ・スプレッド口座について、スペックの詳細を紹介します。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座の注文はECN方式
AXIORYのナノ・スプレッド口座はECN(Electronic Communications Network)方式を採用しています。
ECNとは電子商取引ネットワークのことです。
ECN方式は、トレーダーなどがネットワーク上で売買の注文を提示し合い、価格が合致すればシステムによって自動的にマッチングされるオークション形式の取引方法になります。
トレーダーの注文はFX業者を介することなく直接市場に流れることから、透明性が非常に高い取引方法です。
注文は市場に直接流れるため、業者の利益分にあたるスプレッドが加算されません。したがってスプレッドが低くなる代わりに、取引手数料が発生します。
AXIORYのナノ・スプレッド口座の場合、1Lotあたり往復約600円となっており、他社と比較して低い水準です。
低い手数料や取引の透明性の高さから、ナノ・スプレッド口座はスキャルピングやデイトレードに適しています。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座はcTraderが使用できる
AXIORYのナノ・スプレッド口座は、スキャルピング取引に適した「cTrader」を使用可能です。
「cTrader」は2011年にイギリスの「Spotware System」社が開発したECN方式専用のプラットフォームです。数々の受賞歴がある優秀なプラットフォームで、年々採用するFX業者が増えています。
AXIORYでは多くの海外FX業者が採用しているメタトレーダー4も使用可能であるため、メタトレーダー4とcTraderのどちらか自分に合ったプラットフォームを選択可能です。
cTraderはワンクリックで注文や決済が可能であり、使い勝手がよく以下のような強みを持っています。
1.板情報が閲覧可能
2.インターバンクレートが閲覧可能
3.決済前に損益の予定を確認できる
4.複数のポジションを同時に決済可能
5.時間足が豊富
6.FIFO取引が可能
板情報が閲覧可能
板情報とは、現在の通貨ペアの価格と売買注文数を表すものです。
cTraderでは、以下の3種類の板情報を閲覧できます。
1.Standard DoM
2.Price DoM
3.VWAP DoM
Standard DoMでは、通貨ペアの注文価格と注文量(金額)の確認ができます。
Price DoMは、通貨ペアを注文価格ごとに表にまとめ、注文状況(Lot数)の確認が可能です。
VWAP DoMはLot数の異なった複数注文の平均価格を確認できるため、異なる量のポジションで頻繁に取引をするトレーダーに向いています。
表示するLot数は自分で調整ができ、発注も可能です。
インターバンクレートが閲覧可能
インターバンクレートとは、銀行間の為替レートのことを指し、FX業者によってスプレッドが上乗せされていない状態のレートのことです。
インターバンクレートを確認することで、取り引きの安全性や透明性が保証されます。
決済前に損益の予定を確認できる
cTraderでは、決済前に損益の予定金額を確認できます。このため、損切りや追加注文を容易に行えます。
複数のポジションを同時決済可能
cTraderでは複数のポジションを同時に決済可能です。メタトレーダー4でも一度に所有ポジションを決済はできます。しかし一つずつ順番に決済が行われるため、ポジション数が多くなるほど、最初と最後の決済ではタイムラグが生じてしまいます。
cTraderは一括で決済が行われ、タイムラグがなく確実に狙ったタイミングを逃すことなく決済できるのです。
時間足が豊富
cTraderには「26種類」の時間足があります。
MT4の時間足は9種類、MT5は21種類と他のプラットフォームと比べても時間足の数は非常に豊富です。
時間足の数が多いことで、より詳細な相場の動きが見られ、分析の幅を広げることが可能なため取引に有利な情報を得やすくなります。
FIFO取引が可能
FIFO(First in first out)取引とは、日本語に翻訳すると先入先出方式といい、先に所有していたポジションが優先的に決済される取引形式です。
たとえば買いポジションを2Lot所有した状態で、売りポジションを5Lot発注すると、2Lotの買いポジションが自動で決済され、売りポジションが3Lot残ることになります。
通常の取引であれば、自身で買いポジションの2Lotを決済した後、売りポジションの発注をしなければなりません。
FIFO取引は注文と決済が同時に行え、注文と決済にかかる時間を大きく削れることからスキャルピング取引に向いた取引方法です。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座のレバレッジは最大400倍
ナノ・スプレッド口座のレバレッジはスタンダード口座と同様に最大400倍です。また1倍、10倍、25倍、50倍、100倍、200倍、300倍、400倍の8種類の中からレバレッジ設定が可能です。
AXIORYの最大400倍というレバレッジは、海外FX業者としては平均的な数値であり、最大1000Lotという高い取引量を利用することで、大きなボリュームで取引が可能です。
AXIORYでは一定のレバレッジ制限を課しており、証拠金残高が10万ドルを超えたら最大300倍、20万ドルを超えたら最大200倍と設定されています。
この制限は、他の海外FX業者と比べて非常に緩い設定です。
このため最大レバレッジは標準的であるものの、高いレバレッジのまま大きな取引が可能です。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座の平均スプレッド
AXIORYは他の海外FX業者と比較してスプレッドの狭さが大きな強みであり、とくにナノ・スプレッド口座が有利なスプレッドを提供しています。
ナノ・スプレッド口座の平均スプレッドの一覧を表にまとめました。
出典:平均スプレッド(https://www.axiory.com/spreads-swaps-dividends)
上記のスプレッドはあくまで平均であり、AXIORYのスプレッドは変動制を採用しているため、時間や経済指標の発表日などによってスプレッドが変化することにご注意ください。
またAXIORYでは他にも公式ページでリアルタイムのスプレッドを公開しており、現在のスプレッドを確認できます。
AXIORY ナノ・スプレッドの実測スプレッド(当サイト計測)
次にナノ・スプレッドの「実測平均スプレッド」について確認してみましょう。実測スプレッドとは当サイトが独自にAXIORY ナノ・スプレッドのスプレッドを計測したものです。
計測方法については「スプレッド実測方法」をご覧ください。
今回調査したのは、USD/JPY、EUR/USD、EUR/JPY、GBP/JPY、GBP/USD、AUD/USDの6通貨ペアです。順番に実測スプレッドを確認していきましょう。
USD/JPY
まずはドル円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.50pips」になります。
EUR/USD
続いてユーロドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.33pips」になります。
EUR/JPY
ユーロ円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.70pips」になります。
GBP/JPY
ポンド円の「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「1.27pips」になります。
GBP/USD
ポンドドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.77pips」になります。
AUD/USD
豪ドル米ドルの「実測スプレッド」です。24時間の平均実測スプレッドは「0.67pips」になります。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座の取引単位・手数料
AXIORYのナノ・スプレッド口座の取引単位や手数料について紹介します。
1Lot単位は10万通貨
ナノ・スプレッド口座はスタンダード口座と同様に「1Lot=10万通貨」となっています。
海外FX業者としては一般的な値ですが、最大保有ポジションに制限がありません。
最小・最大取引量
ナノ・スプレッド口座の最大Lot数は1000Lotの1億通貨と、業界内最大級のボリュームです。
最大Lot数で取引する場合、為替相場が1pips(0.01円)変動すると100万円の損益が生じ、大きな利益を得られる反面、大きな損失を被る可能性もあり注意が必要です。
最小Lot数は0.01Lotの1000通貨であり、1pipsの変動で10円の損益しか発生しません。
この取引量の幅広さから、自分の取引経験に合った取引量でトレードを行えるため、初心者から上級者まで幅広い層のトレーダーに向いています。
ナノ・スプレッド口座は取引手数料あり
ナノ・スプレッド口座は「ECN方式」を採用しているため、スプレッドが狭い代わりに取引手数料が発生します。
ナノ・スプレッド口座の手数料は発注と決済の一連の往復で6ドルです。
競合他社の往復の取引手数料は7〜10ドルの間で設定されているものが多く、ナノ・スプレッド口座の手数料は業界内で比較すると安く設定されているといえるでしょう。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座の最低入金額
ナノ・スプレッド口座の最低入金額は「2万円」です。
多くの海外FX業者のECN口座と比較すると、低めの金額設定となっています。
厳密には2万円未満の入金も可能ですが、1500円の入金手数料が発生しますので注意してください。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座でもらえるボーナス
AXIORYは恒常的なボーナスを実施していませんが、不定期でボーナスを実施しています。
2020年に実施されているお中元ボーナスは2種類の内容で構成されており、キャンペーン期間中に口座を開設し入金することでボーナスに参加可能です。
また、2種類のボーナス内容を以下にまとめました。
1.2020年7月1日~21日までの期間で、入金ボーナスとして入金額の100%、最大3万円が入金から24時間以内に口座に付与されます。
付与されたボーナスは、2020年12月31日まで使用可能です。
2.2020年7月1日~9月30日までの期間中、開設しているすべての口座を対象に、取引量が30Lotを超えれば、受け取ったボーナス額の出金ができます。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座に関するFAQ
ナノ・スプレッド口座に関するよくある質問を紹介します。
ナノ・スプレッド口座の開設に手数料はかかりますか?
口座の開設に手数料はかかりません。
ナノ・スプレッド口座に関して発生する手数料は、取引手数料と一部の入出金方法による手数料のみとなっています。
ナノ・スプレッド口座から別の口座に切り替えられますか?
口座の切り替えはできませんが、追加口座を別の口座で申請することが可能です。
スタンダード口座との違いはなんですか?
大きな違いは3つあり、採用している口座の方式と手数料の有無、スプレッドの狭さです。
口座の方式は、スタンダード口座がSTP(Straight Through Processing)方式。ナノ・スプレッド口座がECN方式を採用しています。
スタンダード口座では手数料が無料ですが、ナノ・スプレッド口座では発生します。
スプレッドに関しては、ナノ・スプレッド口座では手数料が発生する分、スタンダード口座より狭く設定されているのです。
法人口座は作れますか?
AXIORYの公式ページにある、法人口座開設フォームから申し込むことで開設できます。
法人口座においても個人口座と同様に、取引制限がありません。
最大何口座まで開設できますか?
一人当たり10口座までリアル口座を開設できます。
また、10口座以上の開設も申請の度に審査が入りますが開設可能です。
【AXIORY】ナノ・スプレッド口座まとめ
AXIORYは堅実なサービスを提供しており、日々改善を繰り返し、トレーダーにとって好ましい取引環境を整備している海外FX業者です。
AXIORYのナノ・スプレッド口座はスプレッドの狭さやcTraderが使用できるなど、特徴的な強みが多くあります。
ナノ・スプレッド口座はECN方式やcTraderを取り入れているため、スキャルピングやデイトレードといった短期取引をするトレーダーにとくにオススメです。
ナノ・スプレッド口座とスタンダード口座のどちらを選択するかは、自分自身のトレードスタイルと相談して決めるようにしてください。